フランスの修道女「シスター・アンドレ」ことリュシル・ランドンさん(1904年2月11日生まれ)が、「存命中の最高齢|Oldest person living」および「存命中の最高齢の女性|Oldest person living (female)」に認定されました。
福岡の田中カ子(たなか・かね)さんの死去に伴い、シスター・アンドレに記録が受け継がれる形となりました。
1944年に「シスター・アンドレ」の名前を得たルシュルさんは、ヨーロッパおよびフランス史上3番目の高齢者です。
若い頃は先生やガヴァネス(家庭教師)として勤め、第二次世界大戦時には子どもたちの面倒を見ていました。
戦後28年間、フランスのヴィシーにある病院で孤児や高齢の人たちをケアする仕事をしていましたが、その後カトリックの修道女に。シスター・アンドレは「存命中の最高齢の修道女|oldest nun living」の記録も保持しています。
2019年には、彼女が住むトゥーロンで名誉市民を授与。そしてローマ法王から手紙を受け取りました。
1918年にスペイン風邪のパンデミックを経験したシスター・アンドレ。2021年1月16日にCOVID-19の検査で陽性となりました。隔離生活に入りましたが、多少の疲労感以外には症状や後遺症も見られず、117歳の誕生日を迎える前に完治。ギネス世界記録「最高齢のCOVID-19生存者|oldest COVID-19 survivor」にも認定されています。
シスター・アンドレはここ12年間、老人ホームで過ごしています。耳は遠くなり、移動するときは車いすを使用していますが、現在でも頭を動かすよう努力しているそう。
「7時に起こしてくれて、朝食を用意してくれます。その後私をデスクに連れて行ってもらい、そこで私は色んな小さなことで忙しくしています」
シスター・アンドレは甘いものが好きだそうで、中でもチョコレートは「ちょっと後ろめたい楽しみ」だとか。そして毎日ワインを1杯飲むそうです。
老人ホームのスタッフは「ワインが彼女を保っていて、もしかしたら彼女の長寿の秘訣なのかもしれません。でも他の人に毎日ワインを飲むことを勧めませんよ」と言います。