Juan Vicente Perez Venezuela Split Image

ベネズエラのフアン・ビセンテ・ペレズさんが、ギネス世界記録「存命中の最高齢(男性)|oldest person living (male)」に認定されました。2022年2月4日時点でのフアンさんの年齢は、112歳253日でした。 

フアンさんは1909年5月27日、エウティキオ・デル・ロサリオ・ペレズ・モラさんとエデルミナ・モラさんの(10人兄弟のうち)9人目の子どもとして生まれました。 

5歳のころから、父と兄たちが働くサトウキビとコーヒー豆の栽培を手伝っていたそうです。

10歳になると学校に入学しますが、それからわずか5か月で先生の体調が悪化してしまいます。しかし読み書きの基本は、先生がくれた書籍から学ぶことができました。

34歳から保安官として、土地や地域の人間関係における問題解決に努める傍ら、農業も続けたそうです。 

フアンさんが情熱を注ぐのは、神様と家族とのつながりを深めること。自身の人生はもちろん、自分を囲む食事や人々に感謝をしていると言います。 

車いすに腰掛けるフアンさん

フアンさんは、カソリックのミサでエディオフィナ・デル・ロサリオ・ガルシアに出会い、1937年に結婚。11人の子どもをさずかり、エディオフィナさんが亡くなる1997年までの60年間、共に過ごしてきました。

仕事を終えると、家族と一緒に過ごし、息子のエデシオさんはレコードでアントニオ・アギラなどをかけていたそうです。

フアンさんのいままでの人生で、(テレビやインターネットなど)多くの発明が生活の一部になるのを見てきました。彼が身分証明書を作るために白黒写真を撮ったのは、51歳の時でした。

当時51歳のフアンさん(左)

フアンさんの記憶力は抜群で、幼少期のことや結婚、家族や親せきの名前も覚えています。友人や家族に囲まれながら、物を語ったり会話をしたりするのが大好きだそうです。  

100歳の誕生日には、彼の子どもや孫の多くが集まりました。美しい絵画をプレゼントにもらい、いまでも自宅のパティオに飾られています。 

100歳の誕生日を祝うフアンさん

信仰心の強いフアンさんは、毎日最低2回お祈りを捧げています。  

自身の部屋でコーヒーを飲むフアンさん

私の叔父は、平和と平静を発信していて、彼からは喜びがあふれ出ています。多くを与え続ける人で、人生の基本と言えることを愛し、神への感謝が絶えません。 - フアンさんの甥、フレディ・アブレイユさん

よく働き、妻と神に忠実な人間として人々の記憶に残ってほしいと言うフアンさん。間もなく迎える113歳の誕生日は、家族と友人と一緒に祝う予定だと言います。