メンサ最年少メンバー スペルを覚え始めたのは2歳

アメリカ、ケンタッキー州在住のイスラ・マクナブさん(2歳)が「最年少のメンサ会員(女性)|youngest Mensa member (female)」になりました。
メンサの会員になるには、IQテストで98パーセンタイル以上のスコアを出さなければいけません。イスラさんはスタンフォード・ビネー法に基づいた検査において、年齢における99パーセンタイルのスコアを獲得したのです。
イスラさんの両親によると、病院から家に連れてきたときから、彼女の持つ集中力に気づいたと言います。しかしそれ以上に特異なことは感じなかったそうです……学習を始めるまでは。
1歳の時点で、イスラさんは色や数字、アルファベットを覚えるようになります。
「生後7か月のとき、絵本の中から○○を指さしてと言えば、それができたのです」と父のジェイソンさんは振り返ります。
そして18か月でアルファベットを自分で覚え始めて、2歳には読み始めました。
2歳の誕生日に、イスラさんの親戚がお絵描きボードをプレゼントとして渡したそう。そこでジェイソンさんがボードに「Red」と書くと、イスラさんはワードを読んだのです。
ジェイソンさんと母のアマンダさんは衝撃を受けたと言います。
続けて「Blue」「Yellow」「Cat」「Dog」を書くと、イスラさんは躊躇なくそれらを声に出して読みました。
それだけではありません。ジェイソンさんとアマンダさんは、家中にアルファベット文字のおもちゃがちりばめられていることに気づきます。
椅子の近くに「C-H-A-I-R」。ソファーの近くに「S-O-F-A」。そして猫のとなりには「C-A-T」の文字が並べられていたのです。
この時点でついにアマンダさんは、イスラさんに検査を受けさせようと考えます。
2歳半になったころ、イスラさんは検査の結果、同年齢人口の上位1%のスコアを出し、メンサの会員になる権利を得たのです。
イスラさんの知能検査を担当したのは、「ギフテッド」を専門とする精神科医が担当したそう。2歳でこの検査を行うことは従来ないそうですが、イスラさんの特別なスキルについて知ったため、特別に検査をすることにしたそうです。
ギフテッドに関連する情報を得るのに苦労したと言うアマンダさんとジェイソンさん。イスラさんをメンサ会員にすることによって、他のギフテッドの親から情報を得ることができるようになったと言います。
現在は3歳で、保育学校(preschool)に通っているイスラさん。今後は独自の教育プランを設定して、はやい段階で幼稚園(kindergarten)に通わせたいと、両親は考えています。
イスラさんは全ての科目において平均以上の成績を誇っていますが、特に算数と読書が長所だとか。彼女が知識を吸収するさまに、両親はいまでも驚きを隠せないと言います。イスラさんはなんと手話のアルファベットを覚え始めたそうで、両親はどこで覚えたのかも分からないのだとか。
しかし、父のジェイソンさんによると、賢い子どもを育てること自体、親にとっては大変なラーニングカーブだったと言います。
「子どもたちに知られたくないことがあれば、普通だったら言いたい単語のスペルを言えばばれないものです。しかしイスラはそれに気づいてしまいます」
妻に「これから I-C-E-C-R-E-A-M 買いに行こうか」と言ったら、イスラはすぐに「アイスクリーム!」とはしゃいでしまうんです。
イスラさんの性格は、場合によっては年齢相応ですが、一方で年齢を超えた特徴も持っているので、ジェイソンさんはそのバランスに戸惑うこともあるとか。
「イスラは大人と同等だと思っているので、難しい場面もあります。大人がこう言ったから、と言う論調では納得してくれません」
イスラさんがギネス世界記録を達成したことについて、ジェイソンさんは嬉しく思っているそう。そして、イスラさんにどんな将来が待っているのかわくわくしていると言います。
たった3年でこんなに多くのことを成し遂げたのはすごいと思います。今後どんなことをしていくのか、楽しみで仕方がありません。