【シェフからワニまで】2024年に世を去った最強の記録保持者たち

By Vicki Newman
掲載日 令和06年12月18日
Split image of Lynja, John Tinniswood and Cassius

今年も多くの素晴らしい記録保持者に別れを告げました。

この記事では、2024年に亡くなったギネスワールドレコーズファミリーの忘れられないメンバーに敬意を表します。

飼育下にいる最大のワニ

11月、ワニのカシウスくんが亡くなりました。

カシウスくんは、オーストラリアのグリーン島にある野生動物園マリンランド・メラネシアに住み、2011年から記録を保持していました。

Cassius the crocodile

彼の身長は5.48 mで、自由の女神の顔と同じ大きさ。

カシウスくんの世話をしていた人たちによると、彼は120歳くらいではないかと考えていたとか。

同施設には生誕から飼育し続けたワニもいますが、そのワニは4.5 mと、カシウスくんには遠く及びません。

カシウスくんはオーストラリアで生きたまま捕獲された最大のワニでもあります。

最も長い足の爪

最も長い足の爪を持っていたルイーズ・ホリスさんは、12月に亡くなりました。86歳でした。

Louise Hollis

ルイーズさんの足の爪の長さは、合わせて220.98 cm(1991年計測時)でした。

足の爪の長さは平均して本の1ページの幅と同じだったと言います。

ちなみにルイーズさんは、手指の爪も長く伸ばしていました。

最高齢の男性

今年、私たちは2人の最高齢男性を失いました。

まず、フアン・ビセンテ・ペレス(ベネズエラ)が4月に114歳で亡くなりました。翌月には115歳の誕生日が待っていました。

Juan Vincente Perez

彼の死は、フアンさんが住んでいたベネズエラのタチラ州知事フレディ・ベルナル氏によって確認されました。

知事はXに「私たちの親愛なるフアン・ビセンテ・ペレス・モラ、今日、深い悲しみと痛みをもって、私たちはあなたに別れを告げます。謙虚で、勤勉で、平和的で、家族と伝統に熱心な、タチラ出身の男を象徴する人物です」と投稿しました。

彼の後を継いだのはジョン・ティニスウッドさん(イギリス)で、11月に亡くなるまで同タイトルを保持していました。

ジョンさんは、イギリス、サウスポートにあるケアハウスで亡くなりました。112歳でした。

John Tinniswood

彼の家族はギネスワールドレコーズにこのように伝えました。

「彼の最後の日は、音楽と愛に包まれていました。ジョンはいつも"ありがとう"と言うのが好きでした。だから彼に代わって、ホリーズ・ケア・ホームの介護者、開業医、地区看護師、作業療法士、その他のNHSスタッフを含む、長年にわたって彼を介護してくれたすべての人々に感謝します」

最高齢の女性

また、今年は世界最高齢の女性にも別れを告げました。

マリア・ブラニャス・モレラさんは8月に117歳で亡くなりました。

Maria Branyas Morera

長生きの秘訣を尋ねられたとき、彼女は「秩序、静けさ、家族や友人との良好なつながり、自然との触れ合い、情緒の安定、心配のなさ、後悔のなさ、たくさんの前向きさ、そして有害な人たちから離れること」と答えました。

もっとも体高のある犬

グレート・デーンのケビンくんは、記録発表のわずか数日後に亡くなりました。

アメリカ、アイオワ州の家族と暮らしていた3歳のケビンくんは、体調を崩して予定外の手術を受けた後にこの世を去りました。

Kevin the dog

ケビンくんの飼い主であるトレイシー・ウルフさんは「家族全員がケビンの事で打ちのめされています。彼は最高のジャイアント・ボーイだった!」

「ケビンが記録を更新し、スポットライトを浴びる事ができて本当によかった。彼は注目される事が大好きでした。このような巨大犬種、そしてすべての犬が、今以上に長生きできるようになってほしいと思います。彼らに与えられた時間はあまりにも少ないのです」

最高齢の結合双生児

「存命中最高齢の結合双生児|oldest living conjoined twins」および「史上最高齢の女性結合双生児|oldest female conjoined twins ever」の記録を保持していた、ロリ&ジョージ・シャペルさんが、4月に死去しました。

ライベンスペルガー葬儀場が発表した記事によると、2人は未発表の原因により、ペンシルベニア大学病院で亡くなりました。

ふたりは、62歳まで生き続けることができました。

ロリさんとジョージさん(以前はドーリさん)は頭蓋骨の一部が癒合し、重要な血管と脳の30%(前頭葉と頭頂葉)を共有していました。

記録を更新し続けたスタントマン

スタントマンで複数のギネス世界記録を保持者するロン・サーキアンさんが、2月に亡くなりました。59歳でした。

彼は2年前から膵臓がんと闘っていました。

Ron Sarchian

彼は2004年からギネス記録を更新し始め、あまりの上手さに 「世界記録ロン」として知られるようになりました。

ロンさんは自身のインスタグラムの経歴で、53回記録を更新したと書いています。

そして、彼が亡くなった時点では、「1分間で折った鉛筆の最多数|most pencils snapped in one minute」(110本)、「1分間で空手チョップで折った木製定規の最多数|most wooden rulers snapped with a karate chop in one minute」(144個)、「1分間でパンチでつぶした卵の最多数|most eggs crushed with a punch in one minute」(334個)など、30個の記録を保持していた。

記録を更新し続けたシェフ

TikTokで活躍したシェフのリン・「リンジャ」・デイヴィスさんが、ガンとの闘病の末、1月に亡くなりました。67歳でした。

Lynn "Lynja" Davis

彼女はTikTokチャンネル「Cooking with Lynja」や、同じソーシャルメディアスターのニック・ディジョバンニさんとの記録挑戦で知られていました。

「最大のドーナツケーキ|largest doughnut cake」や「最大のチキンナゲット|largest chicken nugget」など、ふたりの料理の傑作を紹介する動画はいつも大好評でした。