116歳の糸岡富子さんが最高齢女性に認定

By Sanj Atwal
掲載日 令和06年8月21日
糸岡さんのスプリット画像(野球ボールを持つ様子および手を振る様子)

116歳の糸岡富子さん(1908年5月23日生まれ)が、マリア・ブラニャス・モレラさん(117歳)の死去に伴い、ギネス世界記録「存命中最高齢女性|oldest woman living」および「存命中最高齢の人物|oldest person living」に認定されました。

彼女の年齢は、ジェロントロジー・リサーチ・グループ(ロバート・D・ヤング主宰)によって検証され、ギネス世界記録の担当者によって今日も生存していることが確認されました。

糸岡さんは110歳まで2人の娘と110歳まで自宅で暮らしていましたが、現在は兵庫県芦屋市の老人ホームで暮らしています。

糸岡さんは3か月前に116歳の誕生日を迎え、花束と(本人は嫌いだと言う)ケーキ、そして市長からのカードを受け取りました。

彼女の介護者によると、彼女は難聴であるにもかかわらず、はっきりと意思疎通ができ、日々、感謝の気持ちを伝えていると言います。バナナが好物で、毎朝乳酸飲料を飲んでいるとか。

94歳当時の糸岡さん

94歳当時の糸岡さん

糸岡さんは大阪で生まれ育ちました。小学校卒業後は女子高に進学し、バレーボールに打ち込んだそう。

20歳で結婚し、4人の子供(娘2人、息子2人)に恵まれました。

戦時中、糸岡さんは夫が経営する繊維工場の事務所の事務管理などを行いました。

100歳当時の糸岡さん

100歳当時の糸岡さん

1979年に夫が他界した後も、糸岡さんは奈良県で一人暮らしを続けました。趣味のひとつは登山で、二上山は頻繁に登っています。さらに、標高3,000メートルの御嶽山も2度制覇しました。

80代になると西国三十三所観音巡礼を2度完歩し、100歳になっても杖なしで芦屋神社の石段を登りきる事ができたそうです。

家族によれば、こうした長いハイキングが彼女の長寿の秘訣だと言います。

113歳当時の糸岡さん

113歳当時の糸岡さん

糸岡さんは現在、史上24番目の高齢者です。彼女は、116歳の巽(たつみ)フサさんが死去した2023年12月以来、日本(およびアジア全体)で生存している最高齢の人物です。
Photos courtesy of the Gerontology Research Group