『ギネス世界記録2025』に掲載されたスターたち

世界で最も大きな手と足を持つ10代。世界で最も大きなガンダムのコスプレ。ありとあらゆる世界一を見てみたい。
それなら、2024年11月21日から発売される『ギネス世界記録2025』を手に入れるしかありません!
この"記録破りの饗宴"は、書籍『ギネス世界記録』70周年記念の幕開けを告げるものです。
古今東西の記録を讃えるため、最新版『ギネス世界記録2025』には世界中から寄せられた2,115の驚異的な記録が掲載されています。
この1年間、私たちは3万件ほどの申請を審査しました。その結果、家族誰でも楽しめる何千もの素晴らしい事実や偉業が詰まった本が出来上がりました。- クレイグ・グレンディ編集長
57,000件の申請から選ばれた記録は、どれも素晴らしい才能と超絶な超絶技巧を披露している。
それでは早速、『ギネス世界記録2025』で出会う事ができる、世界一のヒーローたちを紹介しよう。
賢くい仲良しわんこコンビ:ボニーとシンバ
イギリスに住むボニーとシンバは、かわいいのはもちろん、とても賢いわんこです。このコンビは4つの記録を達成しています。
- 2匹の犬が10回のサイドジャンプをした最速タイム|Fastest time to complete 10 side leapfrog jumps by two dogs - 16.78秒
- 1分間で犬がボトルをリサイクル箱に入れた最多数|Most bottles deposited into a recycling bin by a dog in one minute - 16本
- 1分間で犬がコインをボトルに入れた最多数|Most coins deposited into a bottle by a dog in one minute - 13枚
- 1分間で犬が衣服を物干しロープにつるした最多数|Most clothes hung on a washing line by a dog in one minute - 17枚
オーナーのオルガさんはボニーとシンバを心から愛しており、夫のロブさんや2人の息子、アレックさんとヘンリーさんと同じように家族の一員です。
「シンバとボニーは、まるで2匹の兄妹のようです」と彼女は言います。
才能豊かな2匹のわんこたちも、これ以上ないほど違います。
例えばボニーは魚が大好きなのに、シンバはステーキが大好き。性格も全然違って、ユニークな癖もあるそう。
シンバは遊んだり走ったりするのが大好きで、人懐っこい性格が光ります。「シンバはどんな相手でもすぐにとりこにしてしまいます」とオルガさんは言います。シンバは元気いっぱいで疲れをみせる事はなく、ボールキャッチやかくれんぼなどの活発な遊びが大好きです。
一方、ボニーは家のプリンセス。オルガさんいわく彼女は「レイア姫」で、有能で楽しいけれど、お姫様であることは間違いないそうです。
そしてボニーは並外れた鼻の持ち主で、物や人を見つけるのが得意だとか。
そんな性格の違いはあっても、2匹が協力すると、とてつもないパワーを発揮します。ボニーとシンバはトレーニングをゲーム感覚で楽しんでいます。そしてトレーニングを通じて、わんこたちはオルガさんとの絆も深めるのです。
「トレーニングはコミュニケーションの場です。トリックは私とシンバとボニーで提案しあって、それをみんなでブラッシュアップしていくんです」
ボニーとシンバが持っているトリックの数は200~250個で、特に小道具を使ったものが得意です。
最も大きな手と足を持つティーンエイジャー:エリック・キルバーン
エリック・キルバーンJr.は、ティーンエイジャーとして最も大きな手と足の持ち主です。
アメリカ・ミシガン州で生まれ育った16歳のエリックさん。彼の手のサイズは、なんと23.20cm。あまりもの大きさで、自分に合う手袋を見つけるのに何年も苦労したそうです。
一方、彼の足のサイズは平均34.30cm。これはチェス盤やパソコンのキーボードよりも長いのです。
見知らぬ人たちからの視線をあびたり、後ろ指をさされる事もあるそうですが、ほとんどの人は、彼の持つ手と足の大きさに驚くと言います。
エリックの友人や家族は、すでに彼の手足のサイズに慣れているそう。友人たちは"彼の靴を履いてみたい"と言うことがあると言います。
「彼らにとって、僕はただのエリックなんだ」とエリックさんは言います。
彼の人生の礎となっているのは、彼の祖父母。
「母は、苦しいときでも何でもできるということを僕に教えてくれました。彼女の強さと面倒見の良さ、そして目標に向かって努力しながらも他人を気遣う姿は、とても感動的です」
自身の特徴について、目立つ事はいい事だと考えているエリックさん。「否定的な意見に惑わされて、自分の目標から目を逸らしてはいけないと思います」と語りました。
人にじろじろ見られたり、質問されたりするのはつらい時もあります。でも、本当に素晴らしい人たちと出会う機会も増えるのです。
サブリナ・ダウスマンの『スクイッシュマロ』コレクション
27歳の『スクイッシュマロ』ファン、サブリナ・ダウスマンは世界で「最大のスクイッシュマロ・コレクション|largest collection of Squishmallows」の持ち主。記録達成時には1,523種類のソフト・トイを所持していました。そしてそのコレクションは今なお増え続けています。
すべての始まりは2018年1月の事。地元のウォルマートの棚で「バレンタイン・フォックスのファーン」を見つける所から始まりました。ファーンは、バレンタイン・コレクションに含まれる、ピンクのキツネだ。それにサブリナさんは一目惚れ。
それから6年間、ソフト・トイを集め続け、さまざまなおもちゃを所有しているほか、愛好家によるオンライン・コミュニティの熱心な一員となっています。
幅広い人気を誇るソフト・トイのシリーズ『スクイッシュマロ』は、2017年にKelly Toys Holdings LLCによって作られました。記事掲載時のバリエーション数は、テーマ別のコレクション(スクワッドとして知られる)やコラボレーション作品など3,000以上。
さまざまなスクワッドの中で、サブリナのお気に入りはサム。ふにゃっとした耳が特徴的なゴールドブラウンの犬で、走るのが大好きだそう。 何よりも、サムはサブリナにとって幼いころの最愛のペット、ルカを思い出させるとか。
サブリナの将来の夢は?自分だけのスクイッシュマロウをデザインすることだとか!
あなたのお気に入りは?
私にコレクションされるために生まれてくれた存在だと思ってしまいます!
独創的な車の数々:スダ・カー・ミュージアム
カーデザイナーのスダカー・カニャボイナさん(68歳)は、インドのハイデラバードで一風変わった博物館を運営しています。
彼のスダ・カー・ミュージアムには、57台もの奇抜な形の車があり、「博物館における奇抜な車の最大コレクション」を達成しました。
博物館には毎日1,000人以上の見学者が訪れ、24年かけて製作された風変わりな車たちは、インド全土から押し寄せる人々や世界中から訪れる観光客を楽しませてきました。また、修学旅行の見学先としても人気だと言います。
車のデザインは、バスケットボールからチェス盤、さらにはハンバーガーなど、日用品を模しているものばかり。「日用品を奇抜な車に変える」という、スダカーさんの子どものころからの夢が実現されています。
お気に入りのモデルのひとつはバスケットボール・カー。なぜなら、彼自身がバスケをするのが大好きだからです。
スダカーさんによると、記録を達成した瞬間「計り知れない誇りと喜びを感じた」と言います。
「この記録を達成するために、ひたすら努力をし続ける必要があり、数々の困難を乗り越えてきました」
この記録は、個人的な満足感をもたらすだけでなく、仲間や家族、そして世界中の車好きからも認識されるものだと思います。
スダカーさんは今後も車両を作り続け、100台まで到達させたいと考えています。
ルース・エイモスとショーン・ブラウンの巨大歯ブラシ
ルース・エイモス(34歳)とショーン・ブラウン(33歳)は、イギリスを拠点とするエンジニアのコンビです。
ふたりでYouTubeチャンネル「Kids Invent Stuff」を運営し、現在のフォロワー数は66,600人以上。子どもたちの想像力豊かなアイデアを実現するコンテンツを作り続けています。
彼らの名前には70以上の発明品がありますが、そのうちのひとつが"電動歯ブラシのジョージ"こと、「最大の歯ブラシ|largest toothbrush ever built」です。
この電動歯ブラシのレプリカは、なんと2.008メートルもあります。このプロジェクトは、11歳の Kids Invent Stuff のファン、ジョージくんが提出したガーデニング用具のアイデアから着想を得ました。だから電動歯ブラシの名前も「ジョージ」と名付けられているのですね。
完全に機能する歯ブラシを作るのにかかった時間は約5日間。この歯ブラシはすべて金属製で、ヘッドにガーデニング・ツールを追加することができます。
見た目は歯ブラシですが、実際は歯磨きとはあまり関係のない用途で使われています。例えば、ガーデンの掃除や木の枝のトリミングなど。
ルースさんとショーンさんは、エンジニアリングの限界突破に専念し、ワイルドで創造的なアイデアを現実にしています。
若い発明家たちから寄せられる多くの投稿の中には、ギネス世界記録更新の可能性を秘めたものも少なくないと言います。
『ギネス世界記録2025』にはこれ以外にも、世界中からたくさんの記録が掲載されています。
例えば、トーマス・デペトリロさんの最新作。彼はこれまでにも「最も背の高い可動式スーパーヒーローのコスプレ衣装|tallest mobile superhero cosplay costume」の記録を更新していますが、今回、新たな記録を達成しました。
それは「最大のガンダム・コスプレ|largest Gundam cosplay」。高さは3.12 m で、コスプレイヤーの夢を叶えるような作品ではなかろうか。
アメリカの金メダリスト、チェルシー・ワーナーさんは、オリンピックの体操チャンピオンであり、3度の世界チャンピオンに輝いています。しかし彼女はそれ以外にも、いくつもの記録を達成してきました:
- 30秒間でバック・ウォークオーバーをした最多数(II2)|Most backward walkovers in 30 seconds (II2) - 14回
- 30秒間でキップをした最多数(II2)|Most kips in 30 seconds (II2) - 10回
- 30秒間でバク転をした最多数|Most backwards handsprings in 30 seconds (II2) - 16回
ダウン症のあるチェルシーさんは、金メダルを獲得した体操選手として、またインスピレーションを与えるスピーカーとして、ダイバーシティーの先駆者として活躍してきました。
「私が生まれたとき、医師は私の両親に対し、この子は常に筋緊張が低いだろうと言いました。私はその医者が間違っていたことを証明したと思うわ!」とチェルシーは自身のウェブサイトに書いています。
スポーツの分野ではその他にも、スケートボードの河上恵蒔さんや車椅子に乗ったまま懸垂をしたアドナン・アルムーサ・アルファムル(シリア)など、特異な才能と驚くべきスキルを披露した人たちが紙面を彩っています。
もちろん、私たちは若き才能も探しています。例えば15歳のシリアン・オコナーさんは、手品の才能で頭角を現しました。アイルランド出身の彼は、1分間に23の手品を成功させ、ギネス世界記録を更新しました。

世界記録の誕生日
>今年の書籍『ギネス世界記録2025』を皮切りに、ギネス・ワールド・レコーズのアニバーサリーが始まります。
1955年に最初の緑色のハードカバーの本が出版されて以来、私たちは新たな可能性と挑戦を受け入れてきました。人類は月面を歩き、コンピューターは私たちの生活の一部となり、ソーシャルメディアは「驚き」という言葉の意味を変化させました。
世界は変わり、記録も変わった。
70本の誕生日のろうそくを吹き消すとき、『ギネス世界記録2025』は、歴史を作った象徴的な記録の数々を忘れることなく、現在を祝います。
完全にリニューアルされた今年の書籍は、現在の「驚き」が何を意味するのかを考察しています。
- ICONS:ポップ・アイコンのテイラー・スウィフトからバスケットボール・コートの帝王、レブロン・ジェームズまで、ギネス世界記録保持者であることの意味を体現する人たちを紹介しています。
- 過去の書籍を振り返るセクションでは、秘密にあふれたギネスワールドレコーズの歴史を紹介しています。
- 「ギネス世界記録へ」のセクションでは、過去に寄せられた申請の中から、残念ながら採用されなかったものを紹介しています。
「『ギネス世界記録2025』は、1億5000万部以上を売り上げた書籍の70周年を迎えます」と編集長のクレイグ・グレンディは言います。
全面的に改定されたこの新版は、1,000枚を超える画像が掲載されています。周年を記念すると同時に、最新の記録も惜しみなく載せています。 - クレイグ・グレンディ編集長