献身的なふたりが記録的なヘアドネーションで見違える姿に

この心優しいふたりは、記録的なヘアドネーションをするために髪を切り落としました。
ルース・トリップさん(イギリス)は昨年9月、172 cmの髪をリトル・プリンセス・トラストに寄付し、ギネス世界記録「個人として最大のヘアドンネーション(女性)|largest single donation of hair by an individual (female) 」を達成しました。
また、ジャック・ドレバーさん(イギリス)は、12月に90 cmの髪を切り落とし、「個人として最大のヘアドンネーション(男性)|largest single donation of hair by an individual (male) 」を達成しました。
彼も、がんと闘う子どもたちのためにウィッグを作る同チャリティ団体に寄付しました。
ふたりの寄付を合わせた髪の長さは262 cmで、最も身長の高い男性スルタン・コーセンさんの身長(246.5 cm)よりも長い。
イギリス、デヴォンに住む4児の母親のルースさんは、長年髪を伸ばし続け、床につくほどの長さになっていました。
ルースさんは髪を切りに行こうと考えていましたが、それがいったん保留する事にしました。ある重大な事に気づいたからです。
「ヘアドネーションをするつもりだったのですが、誰かに言われるまで、それがギネス世界記録になるかもしれないと気づかなかったのです」
「その後、もう少し髪の毛が伸びるまで待ちました。これは大変でした。シャンプーとコンディショナーをたくさん使うのもありますが、とにかく伸びるのを待ち続けました」
リトル・プリンセス・トラストにヘアドネーションをすると、今まで寄付された中で一番長い髪ということで、髪の長さを測ってくれました。そして172 cmの髪を寄付した証明書をくれました。
私の髪の毛は、若い人たちのためにウィッグにされる予定です。このチャリティは素晴らしいもので、私の寄付を見た人たちが、他の人たちも寄付をするようになることを願っています。
ちなみに前記録は、2021年に樹立された155 cm。
会計士として働くルースさんは、髪を切る前に髪を洗って乾かすのに「数時間」かかると言います。
「外出中に髪を下ろしたら、子どもたちが『ママ、お姫様の髪を見て』って言って、あんな髪になりたいって言うんです。だから、誰かにあげるべきだと思いました」
ルースさんの記録達成から数か月後、サウサンプトンの建設業者であるジャックさんは、7年間伸ばしていた髪を切ることにしました。
ジャックさんは「チャリティーの認知度を上げると同時に、最高の寄付をするために、記録を更新することにしました」と語りました。
彼は、2023年に記録された83 cmを上回る事に成功しました。
ジャックさんはもともと、元ガールフレンドに"その髪型が好き"と言われて髪を伸ばしていました。
最終的には、腰のあたりまで伸びました。
しかし、イメージチェンジすることを決めると、彼のビジネス・パートナーであるルイス・バウアーズさんが、寄付金集めもしようと提案しました。
彼らはジャックさんの髪の毛と、1,833ポンド(約36万円相当)の寄付金をリトル・プリンセス・トラストに寄付しました。
リトル・プリンセス・トラストの創設者の一人であるウェンディ・タープリー・モリスは、ルースさんとジャックさんのふたりの寄付と、これほどまでに髪を伸ばすのに辛抱強く付き合ってくれたことに感謝しました。
「ルースさんとジャックさんは、髪を伸ばし続ける事によって、とても需要の高い"長いウィッグ"に対応してくれました」
「子どもたちや若い人たちに無料で本物の髪のウィッグを提供する手助けをしてくれた事に、スタッフ一同より感謝します」