驚愕の記憶力!小学生が円周率暗唱で世界を圧倒

By Vassiliki Bakogianni
掲載日 令和07年3月14日
Split image Alberto attempting record and posing with witnesses

毎年3月14日は、円周率の日。数学で最も有名な数字のひとつです。

しかし、この日はただ円周率を祝うわけではなく、世界中の数学愛好家がその技能を披露する機会でもあります。

今年は10歳のメモリーマスターがギネス世界記録「1分間で暗唱した円周率の小数点以下の数字の最多数|most decimal places of Pi recalled in one minute」を達成したのです。なんと記録は280桁!

イギリスのブリストル出身のアルベルト・ダビラ・アラゴンさんは、彼の記録挑戦につながった出来事をこう振り返ります:

「2024年3月、私の学校は素晴らしい賞品がかかった円周率の桁数コンテストを開催しました。その賞品とは、校長先生の顔にパイを投げつける機会です!」

「勝つと決意して、家に帰り、できるだけ多くの円周率の桁を暗記する事に専念しました」

「円周率の小数点以下150桁の円周率を暗記して、コンテストで優勝しました。校長先生にパイを投げつけるという、念願のきっぷを手に入れたのです!」

「なんと気分を爽快にさせてくれる経験だったか……。私の記憶力を試すよう動機づけてくれる、刺激的な挑戦を作ってくれた校長先生に感謝しています」

Alberto posing in front of door

でもこれは、アルベルトさんの円周率暗唱の旅の始まりにすぎませんでした。

最初の成功に動機づけられて、彼はさらに自分を追い込み、さらに多くの円周率の桁を学んだのです。

ギネス世界記録に挑戦する瞬間が訪れたとき、彼の両親はイベントの準備を手伝いました。

彼らは数学者を探してブリストル大学に連絡しました。さらに、経験豊富なタイムキーパーを探して地元のスポーツクラブにも連絡を取りました。

「それから、この記録のために象徴的な場所、私にとって重要な意味を持つ場所が欲しかったのです」とアルベルトは説明しました。

「クリフトン天文台からは、象徴的な吊り橋の眺めが素晴らしいです。私は毎日学校への道でその橋を渡ります」

「私は学校が大好きで、いい生徒もできています。先生たちにはちょっとしゃべりすぎと言われますが」

Alberto and group during record attempt

挑戦中、アルベルトさんは目隠しをしました。そして笛を使って、タイミングの開始と終了の合図をしました。

「ブリストルはとても風の強い日でした」と彼は思い出します。「しかし、皆がそろっていたので、イベントを続行しました」

歌手であり音楽愛好家でもあるアルベルトさんは、数字を暗記するためにリズムとパターンを活用したそう。また、数字を暗唱するスピードを最適化するために、呼吸パターンも使いました。

「わくわくする挑戦でした。そして年齢に関係なく、誰でもこの記録を破る挑戦ができると信じています」と、語りました。

「この経験を通じて、記憶力を鍛える事の利点を発見しました」

Alberto with family and witnesses

記録を達成した事を誇りに思っているアルベルトさんは、多くの人に、同じ経験を味わって欲しいと言います。

「私の挑戦を見て、記憶力を鍛えたくなる人が増える事を願っています」

「運が良ければ、そして理解のある校長先生がいれば、彼らも誰かの顔にパイを投げつける機会を得るかもしれませんね!」

校長先生!そのパイの味わい、最高だったでしょう!