野生動物に憧れて:米江龍星さん"四足走行世界最速"認定

掲載日 令和07年9月24日
Ryusei Yonee posing for the camera

鳥取県米子市在住の米江龍星さん(22)がギネス世界記録「最も速い100メートル四足走行|fastest 100 m running on all fours」を達成しました。

この四足走行記録は約20年間、激しく争われてきた記録で、特に日本では多くの挑戦が行われてきました。2008年11月当時の記録は18.58秒(いとうけんいちさんが達成)でしたが、直近では2022年の15.66秒(アメリカのコリン・マクルアーさんが達成)と、3秒近く速くなりました。

コリンさんの記録からおよそ3年。米江さんはなんと14.55秒というタイムを叩き出し、ついに"人類最速"となったのです。

小さいころから野生動物の身体能力の高さに憧れていたという米江さん。自身も木登りや四足走行をしていたそうです。

しかし四足走行に特に力を入れ始めたきっかけは、中学生の先生の一言だったそう。

「四足動物の方が足が速いという一言を聞いて、自分も四足で走れば、人類最速を目指せるのでは?と思いついたのです」

人類最速を目指すため、米江さんは身近にいる動物、犬や猫、湊山公園のサルを見て参考にしたそう。それ以外にも、前記録保持者のいとうけんいちうさんと共に練習したり、スポーツトレーナー、スポーツ医学の専門家による指導も受けたそう。

Ryusei Yonee practising on the track

最近では、陸上競技場でも練習を重ねています。「砂地で走っていた時よりも反発をもらえる地面なので、足の軌道がより前で回るようになった」と米江さんは言います。

米江さんによると、記録挑戦で最も大切な要素は応援だと言います。

「競技は会場にいる全員で取り組むものだと思います」

Ryusei Yonee receiving the official GWR certificate

見事ギネス世界記録を達成し、人類最速の四足走行を実現した米江さん。今後はより一層四足走行の上達と発展に寄与していきたいと言います。

「今まで以上の特訓を重ねます。地元、国内、海外。場所を問わず、四足走行の魅力を伝えるつもりです」