97歳の元兵士が「無重力フライトを体験した最高齢」に認定
アパラチアは、アメリカ東部〜南東部にまたがる山岳・丘陵地帯。ロバート・ゴードン・マカフィーさんはそのふもとで幼少期を過ごし、夜になれば星空を見上げていました。それから約90年--ロバートさんはその星空に少し近づく旅を実現しました。
2026年2月、97歳になったロバートさんは、無重力飛行サービス「Zero G lunar spaceflight company」のフライトに乗り込み、ギネス世界記録「無重力フライトを体験した最高齢男性|oldest man to fly in zero gravity」に認定されました。
無重力になる短い時間、孫のケイトさんと一緒に宙を浮き、地上の重力から解放されました。
子どものころ、ロバートさんは森のなかを探検し、自然を堪能していたそう。第二次世界大戦の兵役後、メディカルスクールに通いました。その後あらゆる医学に関わり、最終的には精神科医になり、85歳で退職しました。
家族を非常に大事にするロバートさんは、孫のケイトさんと大の仲良し。スペース・フライトの話を何年もしてきたロバートさんのことを考えたケイトさんは、カリフォルニア州から出発する Zero G フライトに一緒に乗ることを提案しました。
飛行機や宇宙飛行に関心があり、80代の現役パイロットたちの団体、ユナイテッド・フライング・オクトジェナリアンズのメンバーでもあるロバートさん。アメリカ軍に兵役したことを記念するとともに、操縦を教えてくれた兄弟のひとり、JG マカフィーを偲ぶために、このフライトに参加することにしました。

「無重力フライトの話をしてくれる人がいたんです。そんななか、ケイトが、断ることのできない提案をしてきてくれたんです」と冗談げに語りました。

フライトに備え、毎日の散歩を欠かさず、身体を整えていました。フライトに参加する許可書を医師が書いてくれないと知ると「(あの医師の)の限界はそこまでだった」と言い、自身で書いたそう。

スペーススーツに着替えると、他の搭乗者にも対面。なかには「無重力フライトを体験した最年少男性」のジャック・プレスマンさんにも会うことができたそう。

緊張感のある旅ではありますが、ロバートさんは大気圏の限界まで行けることのワクワクが緊張を上回っていました。
「危険な旅という風に語られますが、そんなことないと思います」
上昇を続ける飛行機……。そしてついに子どものころからの夢を実現する瞬間を悟ると、ロバートさんの笑みは膨れ上がりました。

「最高でした」と語ったロバートさん。「ローラーコースターが好きだったら、あれを数倍にしたようなものです!」
空中で回転したりすると、ふたりは十代のころまで若返り、ロバートさんはスーパーヒーローのように機内を飛び回りました。この笑顔!

そして見事ギネス世界記録まで達成してしまったロバートさん。感想は「短すぎた」とのこと!

ロバートさんとケイトさん
ご高齢になって念願の夢を叶えたロバートさん。彼は、いつになっても夢を叶えられるように、心と体を健康に保つことが良いとアドバイスしました。

ロバートさん、ギネス世界記録達成おめでとうございます!!!