【ギネス世界記録の日特集】「一気に認知度が上がった」ハンドスピナーなどで、3つの記録を樹立したミネベアミツミが語る、記録挑戦への想い

By Guinness World Records Japan
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2018年11月8日は『ギネス世界記録の日』。この日は2004年、書籍「ギネス世界記録」が世界で最も売れている年刊本になったことを記念に設定した日です。

「世界一を目指し、挑戦する人々を応援し、讃えよう!」という想いが込められており、人それぞれが持つ可能性にスポットライトを当て、『世界一』を通じて人々が繋がるきっかけを作るのが目的です。世界中で記録挑戦が行われ、世界一を目指す人々の刺激となるイベントが開催されます。

そんな記念すべき『ギネス世界記録の日』を祝うべく、3つのギネス世界記録「最小の量産可能なスチール製ボールベアリング|Smallest commercially available steel ball bearing」(1.49 mm)、「最小のハンドスピナー|Smallest fidget spinner」(5.09 mm)、「一本の指の上でハンドスピナーを回す最長時間|Longest duration spinning a fidget spinner on one finger」(24分46.34秒)を保持しているミネベアミツミ株式会社で広報室室長を務める石川尊之さんを、ギネス世界記録のセミナーにお招きしました。記録挑戦を決めた理由から、達成するまでの道のりについて熱く語っていただきました。

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ーーまずは、ミネベアミツミについて教えてください。

石川:ミネベアミツミは、総合精密部品メーカー、機械電子関係の部品を作る会社です。元々はベアリング製品が得意分野で、特に小さいベアリング分野では世界シェア60%となっています。

ーーなぜハンドスピナーでギネス世界記録に挑戦しようと思ったのですか?

石川:ハンドスピナーには、ベアリングが入っていますが、ミネベアミツミが作るような高性能なものは、一般的なものには使われていません。おもちゃのハンドスピナーにそこまでのベアリングの性能が必要なかったのでしょう。しかしながら、得意とするサイズのベアリングがハンドスピナーに使用されていることを知り、挑戦をしてみようと考え始めました。

ベアリングは一般のお客様の目にとまることはありませんが、生活の中で色々なところで使われています。普通の生活の中で周りを見回すと、100個ぐらい、ミネベアミツミのベアリングが入った製品が見つかるはずです。そのため、身近なものにベアリングが使われていることを、ハンドスピナーを通してもっと世間に知ってもらいたいという想いがありました。

また、2015年にギネス世界記録(ミニチュアボールベアリング)を取得していたので、やり方は分かっていました。当初は世界一回るハンドスピナーを検討しましたが、ギネス世界記録とコンサルを重ねた結果、「世界一小さいベアリングを持っているのだから、世界一小さいハンドスピナーも作れるのではないか」ということで、最長回転と最小、両方挑戦することを決めました。

ーーどのようなメンバーでギネス世界記録に挑みましたか?

石川:広報、製造メンバー、技術メンバー、そして三菱プレシジョンさんから宇宙技術力の協力を得ていたというのもあり、営業担当も加わりました。主要メンバーは10名でした。実は、競合他社に挑戦の事実がリークしないよう、極秘プロジェクトとして進めていました。そのため、製造メンバーにはギネス世界記録に挑戦するという目的は伝えていませんでした。最終的に記録達成となった際には、びっくりしたんじゃないでしょうか。

ーー挑戦で大変だった思い出はありますか?

石川:最長回転するハンドスピナーの挑戦では、社内で記録挑戦会を実施したのですが、メンバーで一番長くハンドスピナーを回せたので、私が結果的に記録保持者となりました。苦労した点は、24分間同じ姿勢でいなくてはいけないところでした。ルール上、1本の指で回すことが必要だったので、持続することが大変でした。でも実は、他のメンバーも20分くらい回せていました。それだけ性能が良かったんですね。

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ーー記録更新後、どのような変化がありましたか?

石川:記録達成後、TVCMで一気に認知度が上がりました。有名なYouTuberが自主的に弊社の世界一のハンドスピナーをピックアップしてくれまして、それがより話題を広めました。ハンドスピナーを100個予約販売したところ、2日間で完売と大人気でした。買っていただいた年齢層は、大人が多かったです。大学の研究機関などが、研究対象としてもらったというケースもあります。

ーーこれからギネス世界記録を目指す方へのメッセージやアドバイスをお願いします。

石川:世界挑戦には、情熱が重要だと言うことを伝えたいです。これらの挑戦は、「世界一であることを世間に知ってもらおう」というところから始まった、社長からのトップダウンプロジェクトでした。人々は大きな、難しい挑戦やプロジェクトがあると、できない理由ばかりを考えがちです。でも、社長からは、どうしたらできるか、実現できる方法を考えるようにと日ごろから言われています。ミネベアミツミにはPassion to Create Value through Differenceのタグラインがあります。そのことから、プロジェクトチームのメンバーも、プロジェクトが進むにつれて「絶対に成功させたい」という情熱が高まっていきました。そして達成後は全社員に対して、努力の成果が認められたと感じました。記録取得とその後の展開は、情熱の成果でもあったと強く感じています。

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