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2020年8月27日、ドイツ、ホッケンハイムにあるポルシェ・エクスペリエンス・センターで、ギネス世界記録「最も長いドリフト(電気自動車)|longest vehicle drift (electric car)」が1度ではなく、2度も更新されました! 

はじめに記録に挑んだのは、英BBCの自動車番組「トップ・ギア」の司会者、クリス・ハリス氏。3回挑戦して、およそ10分間のドリフトに成功。思ったより記録が伸ばせなかったようです。

それでも距離として3.3 kmのドリフトができたため、ギネス世界記録として認定されました。 

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公式認定証を受け取り、うれしそうな表情を浮かべるハリス氏。しかしその記録は長く持ちません。

ハリス氏がカメラに向かって「本物のプロにやってもらいましょう。これを見てください!」と言うと、出てきたのはポルシェ・エクスペリエンス・センターのチーフ・インストラクター!

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デニス・レテラさんは、ポルシェ・タイカンに乗り込み、バッテリーが切れるまでドリフトを続けました。

54分のドリフトでたたき出した記録は、なんと42.171 km!

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審査を担当した公式認定員のジョアン・ブレントによると、レテラ氏は挑戦中、無線で話しながら片手でドリフトをしていたことが多々あったそうで、簡単に見えたとか。「彼が車をとめたのは、ただバッテリーがなくなったからです。」 

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全長200メートルのトラックを210周したレテラ氏。前輪がカーブと同じ方向を向いたことはなかったようです。そして平均速度は46 km/hでした。

レテラ氏は挑戦後、次のように語りました。

「スタビリティ・プログラムを切れば、このポルシェでパワー・スライドをするのは非常に簡単になります。特にこのリアドライブの場合はね。」

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「パワーはありあまっているし、重心も低くてホイールベースも長いので、安定もしています。シャシーもステアリングも、スライドしていても良いコントロールをさせてくれます。」

210周、集中力を保ち続けるのは体力を消耗させました。水が出るサーキットでグリップが均一ではなかったのは特に集中力が必要でした。私はステアリングでドリフトをコントロールしました。これは、アクセルを使うより効率的で、スピンのリスクも減るからです。

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