カミ・リタ・シェルパ
ネパールのカミ・リタが2019年に5月21日にエベレストの頂上にたどり着いた。それは彼にとって24回目の登頂。ギネス世界記録「エベレスト登山最多回数|most ascents of Everest」を更新した。さらに驚くべくことは、その6日前に、23回目の登頂を果たしているのだ。そして登頂をやめるつもりもない。(2020年に50歳になった)本人によると、あと10年程度は登り続けることができるそうだ。
カミ・リタの原動力の源は父親からきている。1950年、ネパールが海外からの登山家を受け入れるようになり、カミ・リタの父親は初期のプロガイドとなったが、1992年に重度の凍傷が原因で現役を退いた。その年にカミ・リタは、エベレストのベースキャンプで料理人のアシスタントになったと兄のラクパは振り返る。しかし実際は12歳から、ポーターとしてベースキャンプで登山道具を運んでいたそうだ。そして1994年、カミ・リタは初登頂を果たす。