スケボーで人間トンネルをくぐる犬、オットーくん

大好きなスケボーで、人間トンネルをくぐってギネス世界記録を達成したブルドッグ、オットーくん。ペルー出身のわんこの素顔に迫ります。

「ギネス世界記録」初出版の1955年から、最も人気のある記録タイトルのひとつが、動物にまつわるもの。

1986年に最も太った猫として認定された(現在では取り扱っていないタイトル)ヒミーから、2011年に「捕獲された最も長い蛇」に認定されたメデューサまで、あらゆる"世界一"の動物が注目を浴びてきました。

スケボー乗りのオットー

Otto skateboarding through peoples legs

地元のペルーで、30人による人間トンネルをくぐり、ギネス世界記録タイトルを達成したオットーくんも、世界中で注目を集めました。

ギネスワールドレコーズのルールに基づき、トンネルを作っている人は同じ方向を向き、わんこがうまく通れるよう脚を広げて待ち構えました。

当時3歳だったオットーくんは、無事挑戦に成功し、瞬く間に人気者に!彼が人間トンネルをくぐる様子を映した動画は、何百万人もの人が注目しました。

オットーくんのその後

ギネス世界記録保持者になってから、オットーくんは、ペットの責任ある飼い方を伝える活動をしたり、動物の里親を探す団体を支援したりしています

また、障がい者のチャリティーに参加したり、病気を持つ子どもを訪問するなどの活動もさかんに行っているそうです。

彼のスケボースキルも健在です。スイスの高視認性衣類ブランドのCMに出演し、スケボーを披露しました。

スケボー乗りになるまで

オットーのスケボーの道は、オーナーのルシアーナ・ビアールさんとロバート・リカーズさんが、2015年に他界した「スケボーが最も速い犬」ティルマンくんの動画を見たところから始まります。

ティルマンくんの素晴らしいスキルを目の当たりにして、自身のオットーにもスケボーを与えようと考えました。

まだ子犬だったオットーくんは、サーフィンからサッカー、そしてもちろんスケボーなど、あらゆるトリックを覚えていきました。

ある日、ルシアーナさんとオットーくんが遊んでいたとき、スケボーに乗ったオットーが猛スピードで向かってきました。「衝突してしまうかも」と思ったルシアーナさんは、とっさに脚を広げると、オットーはそのまま脚の間をくぐっていきました。

それを体験したルシアーナさんは、人間トンネルの記録に挑戦することを思いついたのです。

ちなみに、オットーはひとりでスケボーをしているわけではありません。一緒に住んでいるオットーの親友、ローラもスケボー乗りなのだそうです。

世界の人気者に

ギネス世界記録タイトルに認定されてから、Facebookページ に65,000いいねが付くなど、オットーくんは仲間を増やしました。

そして2015年12月には、ワールド・ドッグ・アワードの「熱い犬(Hot Dog)」賞にノミネートされました。

ペルーのニュースサイト「エル コメルシオ」によるインタビューで、ルシアーナさんは「こんなことが起きるのは夢のよう」と語りました。

Otto with owners  Luciana Viale and Robert Rickards holding their GWR certificate, next to an adjudicator