ジェーン・グドール:霊長類研究の最長フィールド調査

霊長類学者であり、自然保護活動のヒーローであるジェーン・グドール博士は、霊長類に関する研究で歴史を作りました。10歳の頃から動物に夢中だった彼女は、数々の記録を打ち立て、その研究と野生動物の保護活動で、世界中からの賞賛を受けています。

国籍: イギリス

殿堂入り: 2024年

特筆すべき記録:

  • 霊長類研究の最長フィールド調査|Longest-running wild primate study

ICONに選ばれた理由...

10歳という若さで将来の夢を固めることを簡単ではありませんが、それをやってのけたのが、動物愛好家のジェーン・グドール博士でした。

当時の社会にあった、若い女性への固定観念を無視し、アフリカでチンパンジーの研究をするという目標を掲げた博士。1960年に26歳でタンザニアのゴンベ国立公園へと足を踏み入れます。

彼女は、道具の応用的な使用方法など、これまでに観察されなかった霊長類の行動を記録し、このプロジェクトは『ジェーン・グドール研究所(JGI)』へと成長していきます。それから60年以上が経ちましたが、JGIのフィールド研究によって、ヒトの最も近い親類である霊長類についての理解はますます深まり続けています。

疲れを知らない博士は、研究以外へも情熱を広げます。チンパンジーとその生息地を保護するためには、若者への教育とエンパワメントが不可欠だと強く主張しており、この理念は彼女の『ルーツ&シューツ』のポリシーの中心でもあります。

ジェーン・グドール

誰もが世の中を変えることができます。多くの人々は、自分たちは無力で希望がないと感じて何も行動を起こしません。ですが、もし皆が毎日の小さな選択、例えば何を買い、食べ、着るか、そしてそれがどのように生産されたか、そしてその因果関係などをきちんと考えるようになれば、世界はより健康的な未来へと進んでいくでしょう

- ジェーン・グドールさん

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