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日本が世界に誇るゲームクリエイター鈴木裕氏が、「シェンムー3」のクラウドファンディング記録認定
ゲームクリエイターとして世界的に有名な鈴木裕氏（1958年生まれ）の『 シェンムー3 』が、クラウドファウンディングにおいて、驚異的な数字を集め、ギネス世界記録に認定されることになりました。鈴木氏のインタビューの詳細は、別途、スペシャルページである『世界一インタビュー』にて紹介する予定ですが、まずは、記録認定の内容をこちらの記事でお楽しみ下さい。
オープンワールドRPGとしてカルト的人気を誇り、第3作が待ち望まれていた『シェンムー3』は、2015年6月15日にキックスターターキャンペーンをアナウンスするや、100万ドルを集めるのになんと1時間44分という最速記録を打ちたてたのです（それまでの記録は、Yooka-Laylee（ヨッカ・ライリー）の5時間55分）。
その記録名は、『Fastest $1million pledged for a crowdfunded videogame （最もはやく100万ドルに達したクラウドファウンディングされたビデオゲーム）』というものでした。
さらに驚くのは、同ゲームは当初の目標調達金額200万ドルを、たったの8時間43分で超えてしまったのです。
鈴木氏は、ゲーム業界においては知る人ぞ知る伝説的な人物で、『スペース・ハリアー』や『アウトラン』など、セガの初期アーケードゲームの責任者として大活躍をしたクリエイターでもありました。
「すべての仕事は、新しいことへの挑戦でした。想像を超える世界、まだ存在していないゲームをつくろうという気持ちが、過去の名作をつくる原点だったと考えています。そして、心から嬉しかっのが、『シェンムー 3』のリリースを心待ちにしてくれていたファンが世界中に沢山いてくれたという事実です。」（鈴木氏）
同ゲームは、キックスターターでビデオゲームが調達した最高額記録をも達成し、その額6,333,296ドル（約7億5千万円）は、『Bloodstained: Ritual of the Night 』が打ち立てた5,545,991ドルをあっさりと抜き去ってしまいました。
このゲームへの興味や期待がゲームコミュニティにおいてなぜこれほど持続したのかについて、鈴木氏はこう語ってくれました。
「このゲームはユニバーサルなテーマとも言える、家族、愛情、そしてロマンスを扱っています。だから誰でも共感することができるのでしょう。」
シェンムーは当初、セガドリームキャスト専用ソフトとして1999年にリリースされ、オープンワールド、マルチジャンルゲームという新たな境地を切り開きました。
中国映画の復讐劇を彷彿とさせる同作品で、プレイヤーは謎の死を遂げた父の敵を打とうとする、18才の芭月涼（はづきりょう）に扮することになります。
『 シェンムー2 』 は2001年にドリームキャスト版がリリースされ、後にXBoxに移植されました。
しかしその後、『シェンムー3 』は開発上の困難を伴い、幾度と無く開発中止の憂き目にあいます。
ところがその15年後の今、『 シェンムー3 』はPS4とPC向けに開発が進められ、2017年12月に、より「大きなオープンワールドスケール」でのリリースが予定されています。
鈴木氏は開発の現状について次のように語っています。
「このゲームは文字通りファンに支えられていて、非常に重い責任を感じています。誰にも負けたくはありません。オリジナルの方法で独自の作品を作れば、より多くの注目を集めることができます。私は挑戦的な創造が大好きなのです。」
鈴木裕氏の特別インタビューは、現在、準備中ですので、楽しみにお待ち下さい。
- 記録名：Fastest $1million pledged for a crowdfunded videogame
- 記録：1時間44分
- 記録のタイプ：ビデオゲームの記録、クラウドファウンディングの記録、クリエイターの記録
- 記録保持者：Shenmue 3, Japan
- 記録名：Most money pledged for a Kickstarter videogame
- 記録：$6,333,296 (￡4,066,048)
- 記録のタイプ：ビデオゲームの記録、クラウドファウンディングの記録、クリエイターの記録
- 記録保持者：Shenmue 3, Japan
