もうできません!廃止されたギネス世界記録たち【8選】

By Vicki Newman
掲載日 令和06年11月18日
Split image of rested records the longest kiss and a car tyre burnout

ギネス・ワールド・レコーズは、長年にわたって多くの記録タイトルを廃止してきました。

ギネスブックが1955年に初めて出版されてから(ほぼ)70年の間に、世界は変わりました。

環境問題、動物愛護への懸念、あるいは人々が法律を守ることを確認するため……。様々な理由で、もう私たちが扱わない記録タイトルが数多くあります。

ここでは、廃止された記録の一部と、その理由を見てみよう。

バルーンを解き放つ記録

ギネスワールドレコーズではかつて、「同時に放たれた風船の最多数|most balloons released simultaneously」そして「最大のバルーンリリース|largest mass balloon release」を登録していました。
バルーンを解き放つ行事は人気で、様々な理由でバルーンリリースが行われていました。

Generic image of balloons being released

解き放たれたバルーンのイメージ

しかし2011年、生分解性のない風船を大量に放つことは環境に悪影響であるとして、この記録の申請を受け付けない事にしました。

風船は野生生物にとって危険であり、RSPCAや海洋保護協会などの団体は、風船を飛ばすことをやめるよう勧告していました。

非生分解性風船は分解に数か月かかり、動物に害を与えることが知られています。生分解性風船の利用をルールにする事も可能ではあったかもしれませんが、記録自体を廃止する方が適切だと判断しました。

最長のドレッドヘア

この記録タイトルは廃止ではなく、見直されたものです。

2006年、「最長ドレッドヘアー|longest dreadlock」のカテゴリーを、天然と人工の両方をカバーするために分割することが決定されました。

2009年以来、アーシャ・マンデラさん(アメリカ)が「存命中の人物による最長のドレッドヘア|longest locks (locs) on a living person」記録を保持しており、その長さは5.96 mです。

断食・大食い

「食事をせずに生存した最長期間|longest survival without food」(アンガス・バルビエリさんによる382日間)と「食事と水分をとらずに生存した最長期間|longest survival without food or water」(アンドレアス・ミハヴェッツさんによる18日間)という記録があります。しかしこれらは現在挑戦する事はできません。

その理由はもちろん、生死にかかわる極めて危険な記録だからです。

そしてこれらの記録は、コンサルタントが歴史的な調査に従って登録したものです。

大食いの記録も同様です。

これらの記録に挑戦する事はできませんが、1分以内・3分以内といった、時間制限や特定の量の食事に制限された記録なら挑戦する事ができます。

例えばこんな記録があるよ!

「パイ投げに参加した最多人数|most people in a pie fight」の様な記録タイトルもフードロスの観点から廃止となりました。

そして「1時間に最も多くビールを飲んだ量|most beer drunk in an hour」の記録が無くなった理由は、言うまでもないでしょう。

最長のキス

私たちは「最も長いキス|longest kiss」の記録についても見直しをしました。

現記録保持者は、タイのカップル、エカチャイさんとラクサナ・ティラナラットさんで、記録は58時間35分です。

The longest kiss

この記録はキスを休みなく行う必要があり、睡眠不足などが懸念されたため、「最長のキス・マラソン|longest marathon kissing」という新たな記録タイトルを開設しました。

これにより、他の耐久記録と同様、1時間ごとに5分間の休憩をとることができるようになりました。

現在、この記録タイトルの保持者はいないので、もし初の記録保持者になりたいならば、今がチャンスです。

危険な運転

タイヤをバーンアウトさせるあらゆる記録は、環境問題を理由に廃止されました。具体的には「同時にバーンアウトをした最多台数|largest simultaneous car tyre burnout」「バーンアウトで描いた最大の絵画|largest car tyre burnout image」「オートバイのバーンアウトで描いた最大の絵画| largest motorcycle tyre burnout image」と言った記録はもう存在しません。

ギネスワールドレコーズの広報は「物の破壊を目的としていて、環境にとって有害な記録は、今後扱われません」と説明しています。

Generic image of car tyre burnout

バーンアウトのイメージ

さらに「自動車○○から○○まで移動した最短時間|fastest circumnavigation by car」も、速度超過などの交通違反を助長しないために廃止しました。

音楽の記録

音楽の記録で言うと、「最も速いヨーデル|fastest yodel」という記録タイトル(1992年にトーマス・ショールさんが1秒間に12回鳴らした)が廃止されました。

ヨーデルは主観的すぎて、このような方法で測定することはできないと判断されたからです。

「最も速いバイオリン奏者|fastest violin player」と言う記録タイトルも今や存在しない。録音をスローにして検証しても、すべての音が正しく演奏されているかどうかを判断するのは不可能だからです。

Generic image of someone playing the violin

バイオリン奏者のイメージ

「循環呼吸を使って吹いたサクソフォンの最長音|longest continuous note on a saxophone using circular breathing」は、医学的に危険であることを示唆する研究を受け、廃止となりました。

動物にまつわる記録

動物に関する多くの記録は、動物保護の観点から廃止されました。

例えば、O.T.(オレンジ・シング)という名前のネコは、かつて「存命中最も体重のあるネコ|heaviest cat」(18.55 kg)の記録タイトルを保持していました。

このような記録は、過剰給餌から動物を守るために取り消されました。

また、「ラクダ相撲の最大の観客動員数|largest audience at a camel wrestling festival」も監視されなくなったし、「30秒間で体についたクモの最多数|most spiders on the body for 30 seconds」最も多くのクモが体についていることなども廃止されました。

"シンプルに危険"な記録

もはや廃止された理由を言うまでもない記録もあります。例えば「生き埋めにされた最長時間| longest time spent buried alive」や、「眠らずに過ごした最長時間|longest time without sleep」などです。

実際、18日以上眠らずに過ごした"未睡眠"記録保持者、ロバート・マクドナルドさんは、記録挑戦中、体重減少や一時的な記憶力低下を経験しています。