2017年にエピックゲームズがリリースしたゲーム「フォートナイト」。爆発的な人気を誇り、リリースから2年以上経った今でも、その勢いが止まる気配はありません。
「フォートナイト」をプレイするプロゲーマーも増えてきています。
2019年7月には初開催となるフォートナイトの世界大会「フォートナイト・ワールド・カップ」が開催され、300万USドル（約33億円相当）という賞金総額は、ゲーム界以外でも大きな話題を呼びました。
ソロ大会の賞金総額（1528万7500USドル、約16億円相当）は、ギネス世界記録「eスポーツ個人戦トーナメント最大の賞金額｜largest esports individual tournament prize pool」に認定。そして優勝したカイル・ギーアスドルフさんが獲得した300万USドル（約3.3億円相当）は、ギネス世界記録「eスポーツ・トーナメントにおいて単一プレイヤーに支払われた賞金最多額｜largest payout for a single player in an esports tournament」に認定されています。
デュオ大会ではノルウェーの Emil 'Nyhrox' Bergquist Pedersen (Norway) さんとオーストリアの David 'aqua' W. さんによるペアが優勝し、2位はオランダの Dave 'Rojo' Jong さんと、イギリスのWolfiezことジェイデン・アッシュマンさんによるペアでした。
ジェイデンさんが2位になった時の年齢は15歳229日。これはギネス世界記録「1つのeスポーツ・トーナメントで賞金100万ドルを獲得した最年少ゲーマー｜youngest gamer to earn $1 million in a single esports tournament」および「eスポーツにおいて賞金総額100万ドルを獲得した最年少ゲーマー｜youngest gamer to earn $1 million in esports winnings overall」に認定されています。
そんな成功を収めたジェイデンさんですが、実は大会前に出生証明書を飼っている犬に食べられ、アメリカ入国ビザの手続きに手こずり、大会に出られなくなりそうになっていたとか！
現在は16歳になったジェイデンさんをギネスワールドレコーズ本社にお迎えして、公式認定証を贈呈しました。大会の振り返りをしてもらい、フォートナイトでの対戦もしてみました。
フォートナイト・ワールド・カップはどうでしたか？
一言で言えば、人生を変えました。賞金5万USドル獲得できればいいと思っていたら、100万USドルを獲得する事になりました。
賞金はどうしましたか？
家族のために家を買いましたが、他はほとんど使ってないです。
コントローラーでプレイしているのはなぜですか？
伯父と一緒にゲームを始めて、彼はコントローラーでプレイしててすごくうまくて。そんな彼を尊敬していた部分もあって、まずはコントローラーを使う事から始めました。
一般的にフォートナイトはマウスとキーボードの方がより精度が高くプレイに優位だと言われています。コントローラーとの差を縮めるために、コントローラーではプレイヤーのレクチルをターゲットに寄せつけるアシスト機能がついています。この機能を使って、RojoさんやWolfiezさんはコントローラー・プレイヤーとして評価されていて、コントローラー派のコミュニティーを代表しています。
どんなトレーニングをしていますか？
クリエイティブに入って30分から1時間くらいプレイしています。かなり手を動かす事になるんです。
大会前、どれくらい計画を立てますか？
大会に向けてコーチをつけます。他のプレイヤーはパターンやルーチンを持っているので、コーチをつけるとポジショニングをより意識できるようになります。相手は特定の場所に着地するし、こちらも同様です。だから相手がどこに着地して回転するかが分かれば、それを先に察知してうまく利用する事ができます。
ーープロゲーマーとして活躍しているジェイデンさんですが、その道を妨げるものもありました。例えばジェイデンの母、リサさんは、Xboxを投げ捨ててしまおうと思った事もあったとか。「彼がゲームで何をしているのか考えもしませんでした。興味がなかったんです。ただ時間を無駄にしていると思っていました。大会前に彼は、ニューヨークに連れて行って僕の実力を見せてあげると言いました。その通りになりました。私に認められたかったんだと思います。」
「（母は）ゲームや大会がどうなっていて、結果は何なのかが分からなかったんです。ワールド・カップに言った事で、それが分かったと思います」とジェイデンさんは語りました。
ジェイデンさんは大会でどのような活躍をして、これからも記録を更新していくのか……今後の活動に注目です！
