記録に対するポリシー

ギネスワールドレコーズでは、取り扱っている全ての記録タイトルに適用される、厳格なポリシーを持っています。

新しい記録は、私たちが掲げる理念である「誠実」「敬意」「多様性」「情熱」が反映されていなければいけません。

そのため、全ての記録を対象に、内部方針を設けています。この方針は専門機関との協力および読者からのフィードバックを受け、定期的に再調査・更新しています。

以下は、その方針の一部を転載したものです。

政治的動機を含む記録申請

ギネスワールドレコーズに登録される記録は、政治的中立性を保ち、純粋にその記録として存在するべきであるとの考えのもと、管理がなされています。したがって、政治的動機による挑戦と判断された記録申請は受け付けることができません。ギネスワールドレコーズは、政治的なアジェンダを促進すると考えられる記録申請を拒否またはキャンセルする権利を保持します。

危険性のある記録

ギネスワールドレコーズでは、不適切な内容のものや、観客に害や危険を及ぼす可能性のあるものは、記録として認めていません。

動物

動物に害を与える恐れのある全ての項目。新しい記録を達成するために動物に多大なストレスを与えるもの(例:耐久記録など)、危険を与えるものも含みます。動物の記録では、オーナー・トレーナーなどの物理的な接触なく達成されなければなりません。動物が物理的に促される必要のあるものは、記録として認められません。

食品の処理および廃棄

食肉/海産食品を使用して挑戦する記録タイトルにおいては、以下の動物福祉のポリシーに準拠する必要があります。

  1. 記録挑戦時に生きた動物を消費したり殺したりしてはいけない。
  2. 使用する食肉/海産食品は市販されているものでなければならない。
  3. 使用する全ての食肉/海産食品は、記録挑戦前に処理/屠殺/事前調理されていなければならない。

大食い

大食いなど、過剰摂取をする記録は認められません。早食いの記録は認められますが、短時間で完了するもので、摂取する量が少ないものに限られます。(例:クラッカー3枚を食べる早さ)

食品の処理および廃棄

食物が関連する記録については、消費や寄付についてなど厳しい方針が設けられています。

大量の食物を扱う記録においては、以下のルールに沿わなければいけません:

  1. 挑戦者は、挑戦が行われた国の食品衛生法に則った方法で食べ物が準備・調理されている事を証明する必要がある。その証明方法の一例として、食品衛生監査における資格保有者の立ち合いの下で挑戦を行うことが挙げられる。
  2. 挑戦に使用される食品に対し挑戦の全行程において衛生管理が施される必要がある。食品が配布された時点で食用に適している事を食品衛生監査における資格保有者が確認し、その内容を報告書にまとめ提出すること。
  3. 食べ物が業務用厨房で調理される場合は、その施設の営業許可証の提出が必要である。
  4. 挑戦後には、挑戦の為に調理された食品を人間が消費する目的で配布または寄付する必要がある。挑戦者は、食べ物を人間が食する目的で配布する事に全力で取り組んだ事を証明する義務がある。
  5. 挑戦者は、食べ物の配布計画書を事前にギネスワールドレコーズに提出し、承認を受ける必要がある。

食肉/海産食品を使用して挑戦する記録タイトルにおいては、以下の動物福祉のポリシーに準拠する必要があります。

  1. 記録挑戦時に生きた動物を消費したり殺したりしてはいけない。
  2. 使用する食肉/海産食品は市販されているものでなければならない。
  3. 使用する全ての食肉/海産食品は、記録挑戦前に処理/屠殺/事前調理されていなければならない。

アルコール

酒合戦、一気飲み、早飲みなどでのアルコール摂取

不法行為

ギネスワールドレコーズでは、世界記録達成を目的とした不法行為は一切認めていません。法外で行われた記録挑戦は失格となります。

16歳未満による挑戦

16歳未満の場合、青少年に不適切と思われる記録に挑戦することは認められていません。16歳~18歳の人がそのような記録に挑戦する場合は、親または保護者から許諾を得なければなりません。

  • 16歳未満のスポーツ・タイトル:ギネスワールドレコーズは、一定の間繰り返し行うフリーウエイトまたは自重を使った運動の記録は認めていません。16歳~18歳の人がそのような記録に挑戦する場合は、親または保護者から許諾を得なければなりません。

侵襲性医療の記録

ギネスワールドレコーズは、皮膚を刺す行為を含む医療検査記録や、体内に装置などを入れる快適とは言えない検査の記録は認めていません。これは針を使用する検査や内部診察を含みます。

ポジティブアクション

ポジティブアクションは、取り上げられることの少ない少数グループをより取り上げ、また参加を促すための施策とも言えます。

ギネスワールドレコーズにおいては、登録する記録タイトルが可能な限りインクルーシブであることを意味します。ポジティブアクションを起こすことができる場合、ギネスワールドレコーズは通常の基準の範囲外の要素が含まれた記録タイトルの開設等を検討します。通常の場合、これは身体、視覚、そして知的障がいを持つ方々の興味・参加を促すための、障がいを持っていない人が挑戦できない障がいのクラシフィケーションに基づいた新たな記録を開設することを指します。

資格を所持している人の年齢

ギネスワールドレコーズでは、幅広い年齢層ができる挑戦を記録として認めるようこころがけており、資格保持などではなく、絶対的な記録に注力しています。

任意参加

記録挑戦は、参加者の任意・自由意志で行われ、強制があってはならないという原則に基いています。費用、時間、不都合に対する対価を支払うことは可能です。

ギネスワールドレコーズのイベントに参加する人たちは、任意で自主的に参加する必要があります。主催者は、全ての参加者に記録の詳細を伝える必要があります。

タバコ、大麻

ギネスワールドレコーズは、タバコ、大麻、ニコチン製品の摂取、タバコを巻くなどの行為、または使用に関わる新規の申請には応じていません。

ガイドラインの適正な調整

ギネス世界記録タイトルに挑戦する際、障がい者が健常者と比べて不利にならないよう、条件を同じにするためのガイドラインの適正な調整を行う場合があります。

例えば、必要に応じて装具の使用を認めたり休憩時間を延長させたりすることによって、障がい者が適切な環境で記録に挑戦できるようにします。