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「仲間や友達と記録挑戦をしてみたい!」

私たちは、こんな連絡を頂くことがよくあります。ギネス世界記録の挑戦を知って、自分たちもやってみたいと思ってもらえるのはとても嬉しいことです。

世界をより面白く、楽しく、ポジティブにするため。世界一を収集することを通じて、世界の不思議を引き出したいという願いを込めながら活動している私たち。そして、挑戦者の皆さんには、ギネス世界記録にチャレンジするそのパワーで世界の歴史を塗り替えていってほしいと心から思っています。

全世界から挑戦を受け付け、現在5万8千件ほどの記録が登録されているギネス世界記録。その内容はまさに多種多様です。そしてそれらの記録一つ一つには、細かなルールが設定されていることは、皆さんもご存じかもしれません。

「どんな記録があるんだろう?そのルールはどんなものなのだろう?」挑戦してみたいと思った人の頭に初めに浮かぶのはこういった疑問ではないでしょうか?

ルール(我々はこれを"ガイドライン"と呼んでいます)は通常、記録挑戦の申請を行った方のみに提示されます。でも、ルールの概要が分かれば、友達と一緒に相談したり試したりすることもできるのに……と思う方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、いくつかのガイドラインの肝となる部分を抽出し、皆さんに公開します。ガイドラインをみて感覚をつかんだら、ぜひ正式に記録挑戦の申請し、達成に向けて準備を進めてくださいね!

折り紙の記録

今や世界中で楽しまれる"Origami"は、言うまでもなく日本から生まれた折り紙です。折り紙を使った様々な記録挑戦が行われていますが、今回は、「折り紙で作ったハートの最多展示数|Largest display of origami hearts」の記録を紹介します。

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現在の記録は、本日時点で53,704枚。イギリスで2019年に大学生グループがリーダーとなり、40以上のコミュニティ・グループなどの協力を経て、記録を達成させたそうです。

ガイドライン

  1. 使用される折り紙の用紙は市販品を使うこと。
  2. ハートは標準的な折り方を用い作られていること。 
  3. 折られたハートは、一目で標準的な折り紙のハートであると認識することの出来る、ある一定のクオリティー基準に達した作品でなくてはならない。 
  4. 一定のクオリティーに達していない、または正しい折り方で折られていない折り紙で作ったハートは記録数から差し引かれる。

ビデオチェーン記録

挑戦がそれぞれ撮影した動画をつなげて行う「ビデオチェーン」の世界記録も存在します。アメリカのサッカーのユースチームが行ったのは、「オンライン上でサッカーボールをパスしてつなげた数|Most people in an online video chain passing a football」。そして達成した記録は、476人でした。

ガイドライン

  1. 本記録挑戦の定義するビデオチェーンとは、とある動作をビデオフレームの片側から反対側まで行った映像を編集して一連のつながった動作に見えるビデオクリップのコレクションである。  
  2. ビデオには一人が映り、フレームの片側(カメラの左か右)の外からボールを受け止り、それをフレームの反対側の外へ渡す行為を映していること。
  3. ビデオチェーンを始める最初の人物はボールを持った状態からスタートし、フレームの外へ渡すこと。  
  4. ビデオチェーンを終了する最後の人物はボールを受け取り、次には渡さないこと。  
  5. 全ての人は(右からなら継続して右から)同じ方向からボールを受け取り、そして同じ方向へ渡すこと。
  6. パスはキック、ヘディングないしは手で行ってよい。ただし、ボールを手でキャッチし、スローする場合は、ゴールキーパーの手袋をしていること。
  7. ボールはFIFAの認めたボールでなくてはならない。ただし、柄は異なっていても問題ない。
  8. ひとつのビデオクリップはチェーンにおいて1回しか使用することが出来ない。再利用されたビデオはカウントされない。
  9. 挑戦者1人につきビデオクリップ1つのみを提供することが認められる。  

ものを長く並べる記録

ある特定のアイテムを長く並べて競う記録も多数行われています。ここで紹介するのは、2019年にアメリカで行われた「最も長い歯ブラシの列|Longest line of toothbrushes」。現行記録は、歯科衛生の啓発するために行われたそうで、「小さな善い行いをたくさん集めれば大きな変化をもたらせる」という信念のもと始められたこの挑戦には、たくさんの寄付がよせられたそう。そして並べた数は、なんと41,769個!長さにすると5,746.4 mにも達しました。集められた歯ブラシは挑戦後、必要としている子供たちに寄付されたそうです。

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ガイドライン

  1. 歯ブラシは市販のもので、一般的なものである必要がある。挑戦後に使用するために、これらの歯ブラシが包装されていることは認められる。ただし、歯ブラシ全体がみえるように透明である必要がある。
  2. 本挑戦のためには、1本の列のみが作られなくてはいけない。
  3. 列には隙間があってはならない。並べられた歯ブラシがその隣の歯ブラシと物理的に触れあっている必要がある。
  4. 歯ブラシ同士を繋げる際、その他の道具や技術を使用してはならない。
  5. 列は連続している必要があるが、直線である必要はない。
  6. この記録は列を構成する歯ブラシの数に基づくが、正確な機器を用いて列の長さも計測すること。

いかがでしたか?自分たちがやりたいことのイメージが少しはついたら幸いです。また、一人でやる挑戦に興味がある場合は、まずは書籍『ギネス世界記録2021』にも紹介されているこちらをチェックしてみてください!

ギネス世界記録への挑戦が、皆さんの刺激になるよう、願っています!

*審査においては、立会人(証人)の定義や挑戦後に提供が必要な証拠物詳細など様々な確認事項があります。実際に挑戦を検討される際は、事前に申請を行って詳細なガイドラインを入手してください。また、申請方法によってはご返答まで時間を要することがございます。申請に際し、詳細を確認の上、申請してください。