Vitomir Maricic split image

クロアチアの Vitomir Maričić さんが、息継ぎなしで107メートルの水中歩行を成功させ、ギネス世界記録「一呼吸で行った最も長い水中歩行(男性)|longest underwater walk with one breath (male)」を更新しました。

前記録保持者は、同じくクロアチア出身の Boris Milosic さんで、記録は96 mでした。

Vitomir さんは2021年9月17日、Thallassotherapia Opatija という病院にあるプールを使って挑戦を実行。この病院は心臓呼吸器およびリウマチを専門にしていて、フリーダイビングの研究も行っています。Vitomir さんはこの研究のことを多くの人に知ってもらうために、記録に挑戦したと言います。

この記録を達成するためには歩行中、片足が常に床に触れている必要があります。Vitomir さんは、体が浮上しないように、腕におもりを付けて記録に挑みました。50メートルプールを1往復以上歩いた彼は、3分6秒息を止めていました。

Vitomir Maricic performing the longest underwater walk

Vitomir さんによると、フリーダイバーの経験があるために、そこまで準備は必要なかったそう。また、より慎重にかつ正確にやれば、今回達成した記録を越えられるだろうと言います。

Vitomir Maricic smiling

Vitomir さんは4年前に初めてフリーダイビングの大会に出場し、2021年には AIDA フリーダイビング世界大会で金メダルと2つの銅メダルを獲得しています。

Vitomir Maricic freediving

エクストリームスポーツに分類されているフリーダイビング。長い間息を止めた状態で水中にいることはリスクもあり、アスリートたちは体力も精神状態も良い状態に保つ必要があります。

Vitomir Maricic holding diving fins

Vitomir さんは、フリーダイバーになるためには、プロのインストラクターから教わることが重要だと言います。

「フリーダイビングのコースを受けて、安全な環境でスポーツを体験するのがベストだと思います。基本的な情報とルールを知れば、安全でかつリラックスできるスポーツでもあるんです」

なので、この記事を読んで興味を持っても、いきなり近くの水面で素潜りなどをしないようにしましょう!

Vitomir Maricic diving with arms spread

Vitomir さんは2022年の世界大会にも出場予定。さらに、今後もギネス世界記録にも挑戦していきたいと考えているとか。

彼はこれからどんな記録に挑むのか……息をのんで待っています!