Split image of Lando Norris fist pumping and his car in a pit stop

F1はミリ秒の単位で戦う世界。

その中でも戦略に大きな影響を及ぼすのがピットストップです。

ピットストップは、車がレース中にピットに入り、タイヤや給油(F1では行われていない)を行う行為のこと。場合によってはボディパーツを交換したり、マシンの微調整を行うこともあります。

モータースポーツの最高峰、F1では、1回のレースで2つのタイヤセットを使う必要があります。そのため、ピットストップは必須です。

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チームのメカニックはピットで待ち構え、マシンをなるべく速くトラックに返せるように作業をします。

1990年代、F1のピットストップは給油も行われていたため、10秒程度かかっていました。

ギネス世界記録が2013年に「F1における最速のピットストップ|fastest Formula 1 pit stop」をモニタリングし始めて以来、記録は0.12秒しか更新されてきていません。

ちなみに、ギネス世界記録として初の記録となったのは、2013年のマレーシアGPでのマーク・ウェバーのピットストップ。車がピットで停止していた時間は1.92秒でした。

ウェバーのピットストップとタイ記録が出たのは、2016年アゼルバイジャンGPにおける、フェリペ・マッサのピットストップでした。

2019年には、レッドブル・レーシングは3回ピットストップ記録を更新しました。

イギリスGPにおけるピエール・ガスリーの1.91秒のピットストップが100分の1秒単位で記録を更新したかと思いきや、その2週間後、マックス・フェルスタッペンのピットストップは1.88秒を記録しました。さらにシーズン後半のレースで、フェルスタッペンのピットストップが1.82秒を記録したのです。

しかし現在の記録保持者は、マクラーレンとランド・ノリスによるもの。2023年カタールGPでのピットストップでたたき出したタイムは、なんと1.80秒でした。

27ラップ目にピットに飛び込んだノリス。10番グリッドからスタートし、2位まで追い上げていたときでした。たった1.8秒の停止時間で新しいミディアム・コンパウンドのタイヤに交換し、ピットを後にしました。ピット直後の順位は7位でしたが、最終的には3位でチェッカーフラッグを受けました。

2024年の第1戦、バーレーンGPでの最速ピットストップは2.23秒。今シーズン、このピットストップ記録は更新されるのでしょうか?

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