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愛知県在住の三矢達彦さんが、ギネス世界記録「最小のヒューマノイドロボット|smallest humanoid robot」に認定されました。その全高は、なんと57.676 mm!

三矢さんは現在名古屋工業大学大学院工業研究科に在学中。クローラーロボットをモジュールロボット化する研究を行っているそう。しかし、彼がロボットに興味を持ち始めたのはもっと前のことだったと言います。

「小学校のころに”発明クラブ”という工作クラブに入りました。そのときに、デモンストレーションで簡単な二足歩行ロボットを見せてもらって、自分でも作りたくなり、そこからどんどんのめり込んでいきました」

小学校5年生のときに作ったロボットは人型。腕と脚が動くシンプルなロボットですが、三矢さんは当時、達成感を味わったと言います。

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その後もあらゆるロボットを作り続けた三矢さん。高校時代は学業が忙しくなってしまったものの、自由な時間を取り戻したら、ロボットの自作も再開するつもりでいました。

大学入学後、予定通りロボットをまた作り始めた三矢さん。そんな彼がギネス世界記録に目を向けたのは、あるニュースがきっかけでした。

「動くガンダムが、最大の可動型ヒューマノイドロボットとして認定されたという記事をみました。そこで、最小のヒューマノイドも昔は日本の企業が持っていたのを思い出して、現在は記録がどうなっているのか気になって確認しました」

海外の人に更新されていたので、記録をまた日本に取り戻したいなと思って、作成を始めました。

記録を更新するためには、従来の作り方では難しいと考えた三矢さん。特に注目したのは脚部構造で、そこに水平リンク機構を用いることで、小型化を図りました。

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機構の動きを確認するために作成した初号機は、モーターではなく形状記憶合金アクチュエータを採用。そのこともあり、動きは緩慢になってしまったそうです。

その後も試行錯誤を重ね、大学4年生のときに完成させた3号機で、ギネス世界記録に申請しました。

測量士による測定などを行った結果、見事ギネス世界記録に認定された三矢さん。記録が達成できたことに、喜びを感じていると言います。

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「非常に嬉しいです。今まで何かロボットで、大きい賞などをいただいたことがなかったので、認められた感じがしています」

大学院では引き続きロボットの研究を続け、卒業後もロボットに関わる職業に就きたいと考えている三矢さん。その一方で、ロボットの自作にも磨きをかけていきたいと言います。

三矢さん、ギネス世界記録達成、おめでとうございます!

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