

アメリカ、ミネソタ州に住む家族には、他の家族にはなかなか太刀打ちできない特徴で、ギネス世界記録を達成しました。
トラップ家は、お母さんのクリスティーンさん、お父さんのスコットさん、そして子どものサヴァンナさん、モリーさん、アダムさんからなる5人家族。
彼らは2020年12月6日、平均身長203.29 cmでギネス世界記録「最も背の高いファミリー|tallest family」に認定されたのです。
5人の身長の合計は、なんとテニスコート半分の長さに匹敵します。
22歳のアダムさんは、最年少でありながら身長は家族で最も高い221.71 cm。長女のサヴァンナさん(27歳)は203.6 cm、次女のモリーさん(24歳)は197.26 cmです。
トラップ家の子どもたちは学生時代からスポーツをしていて、大学のバスケットボール・チームまたはバレーボール・チームに勧誘されたそうです。
モリーさんによると、コーチは「身長は教えて伸ばせるものではない。背が高いかそうではないか、それだけだ」と語っていたと言います。
トラップ家の親戚の多くも身長が高い人が多いそうですが、トラップ家の子どもたちは、明らかに両親の高身長(お母さんのクリスティーンさんは191.2 cm、お父さんのスコットさんは202.7 cm)を受け継いでいます。
私は、世界で最も世界家族の中で一番背が低い人だと言うのが気に入っています - クリスティーン・トラップさん
トラップ家がギネス世界記録に認定されるには、身長の厳密な測定が必要になります。サヴァンナさんによると、ギネスワールドレコーズに申請をしようと促したのはアダムさんだったそう。
そして2020年12月、家族は整形外科医のアンナ・スドーさんに測定を依頼しました。
審査に必要な条件をすべてクリアし、見事ギネス世界記録に認定されたことを知ったトラップ家は、非常に喜んだとアダムさんは言います。
「姉から、正式に記録が認定されたよと連絡が来ました。みんなで喜びました。ちょっと信じられないくらいでした!」
サヴァンナさんによると、世界一になれたことで、高身長であることの弊害を埋め合わせてくれると言います。
「親戚も友人も私たちを誇りに思ってくれているし、世界記録保持者を知っていると自慢しているんです」
トラップ家によると、高身長であることは必ずしも楽なことではないと言います。
私はずっと身長が高かったですが、成長期には1か月で3センチ以上身長が伸びるときがありました。そのときの痛みは計り知れないものでした。今でも脚の皮膚にその痕がついているほどです - サヴァンナさん
トラップ家は皆、小さい頃から身長の高さを自覚していたそう。スコットさんは、小学校1年生の段階で先生より背が高かったそう。
周りから背の高さについて指摘されたり、街を歩いていてジロジロ見られることにも慣れるようになったと言います。バスケットボール選手以外でより身長の高い人に会うことは少ないそうで、どこに行っても注目を浴びてしまうのだとか。
トラップ家一人ひとりは、それぞれ周りとの違いを受け入れるようになったそう。そしてアダムさんによると、知らない人に会って、私の身長について聞かれるのは嬉しいことだと言います。
扉を通るためにかがんだり、自分に合う服装がなかったり、車の運転が難しかったりと、高身長だからこそ感じる大変さはあるものの、トラップ家によると、高身長は悪いことより良いことの方が多いと言います。
高身長はDIYなどのプロジェクトで役に立ちます。はしごがいらないんです - スコットさん
トラップ家は、今後も身長を活かして生活をしていきたいと言います。サヴァンナさんは俳優業やランウェイモデルを目指したり、「最も大きな手」でギネス世界記録への挑戦をしたりしたいと考えているそう。モリーさんは、いつかは自身の"高身長家族"をつくりたいと思っています。
また、認定された記録を通じて、他の人との違いを感じているユニークな人たちに力を与えることができればと考えています。人を1つの特徴だけで定義することはできない。外見だけでなくその人の中身を見るべきだと、世界中の人に伝えたいと言います。
「自分自身を受け入れることは、喜びと自由を生み出します」とサヴァンナさんは言います。
自分の持ち味を活かしましょう。あなた以外にあなたのような人はいません。それは素晴らしいことなんです。